体には「軸」というものがあり、人はこの軸を使って体のバランスをとっています。
この軸はいわゆる体感バランスとは異なるものです。
例えば「人が立っている状態」は、言い換えると「倒れ続けている体を、筋肉や体液を使ってバランスを保ち、立たせている状態」と言えます。
ただ、これはあくまでも一例。
人間の体は立つ以外にも一挙手一投足、すべての動作で体の様々な筋肉を使い、支えあって軸をとり、動作を実行しています。
この軸、実は一人一人軸の取り方が異なります。
例えば普通体型のAさんと痩せているBさんでは、同じように立っていても、二人の体の中ではそれぞれ力が入っている場所、支えている筋肉の使い方が全く違います。
このように、人によって骨格も重心も違うのに一律で「軸の角度」「体の開き具合」「足の開く角度」がどのくらい、と教えるのは効果的ではありません。
そのためジュガでは「こうやって軸を取って下さい」ではなく、「自分の軸の取り方を追求してください」という教え方をしています。
一人一人が自分の体と向き合って対話を重ね、自分の事、自分の軸の取り方を知り追求していく。
これが人体にとって最も正しく効果的で、そしてサステナブルな体の動かし方に繋がります。
ジュガではこの「軸」を非常に大切にしていますが、先述したように軸の取り方は一人一人で違います。
またコンディションや体調によっても軸の取り方が変わってしまいます。
そこでジュガでは非効率で不正確な「人の軸の追求」は完全に無視し、星レベルの「地軸・天軸」を定義して追求しています。
地軸は、星で言えば地球のN極とS極に当たるもので、体にも存在する1本のズバッとまっすぐ伸びた線です。
ほとんどの方の地軸は「肩の背骨から腰骨」あたりにありますので、そこから伸びる1本の線をイメージしてください。
なぜ「頭のてっぺんからつま先」ではないのか。
これは、普通の人が直立不動をしても、頭や足の位置が人によって全く違っているからです。
同じようにまっすぐ立っても、人によって鼻が上を向いている人もいれば下を向いている人もいる。
本当に全員が正しい直立ができるのであれば、全員の地軸は頭のてっぺんから尾てい骨にかけて、もしくはかかとを通ることになりますが、ほとんどの人は「完璧な直立」が難しい。
そのため、基本的に地軸は肩の背骨から腰骨になるわけです。
まずは自分自身の1本の線、「地軸」を意識する。
そしてこの地軸から永遠に伸びる線が天軸です。
始まりと終わりがある地軸とは異なり、天軸は地軸から永遠に伸びていきます。
地軸の位置を考えると天軸は上下の線をイメージするかもしれませんが、空間に上下はないため、実際は上下ではなく「端から端まで引っ張られる」イメージになります。
その天軸を意識すると、意識はより大きくダイナミックに、「外へ外へ」と引っ張られます。
これが地軸と天軸です。
この地軸と天軸の追及は、「地軸とは何か。天軸とは何か。」さえ知っておけば、先生がいちいち一人一人の手を取って「軸とは何か」なんて教える必要がありません。
なぜなら、軸の取り方の先生はあくまでも自分自身の体だからです。
まずは自分自身と向きあい、体のアライメントを取って地軸をしっかりとイメージできるようになることが第一歩です。
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