【学ぶ】ジュガの絶対ルール⑥作法の追求

人が何かをするとき、安全に、正しく行うためには必ず「ルール」が必要になりますが、ルールは環境・状況・時間の変化によってどんどん増えてしまいます。

そしてルールが多くなればなるほど、人はより多く制限を受け、またルールを把握しきれずルールを策定した目的・本質から外れる可能性が高くなります。

そこでジュガではルールとは別に、「こっちの方向を目指そうね」という大枠の緩い逃げ道を作っています。

これが「ジュガの作法」です。

「緩い作法」と「やや細かいルール」の上に「非常に細かいマニュアル」もありますが、ジュガではマニュアルを設けていません。

マニュアルは人をガチガチに縛り付け、全員を一つの「型」に無理やり押し込めるものです。

人の体は男性や女性で当然構造が異なり、同じ性別でも人によって体格も体型も違います。

さらに言えば同じ人でも、その日その時で体の使い方も心の持ちようも変わってくる。

そんな常に千変万化する人間の体を無理やりマニュアルで縛り、無理をさせると人はラクができませんし、ケガをします。

つまりマニュアルは「体をラクにすることで体に魔法をかける」ジュガの対極にある物です。

そのため、ジュガでは最低限の「ルール」と「作法」のみにしています。

例えばメジャーなジュガの「ルール」には以下のようなものがあります。

  • 腕を天軸に向かってどこまでも伸ばす
  • 感情を使って体にスイッチを入れる
  • できる限り呼吸をしない
  • けがをしない、させない
  • 年を取らない(老けるアクションをしない)

他にも色々ありますが、要は「細かい決まり事・動作」です。

一方で作法がどういうものかというと、「鼻を常に上に向け下を向かない」というものです。

鼻の位置を上に向けることで、本来様々なルールの中でまっすぐにする首・背中・腰のあらゆる骨を比較的すぐにまっすぐにできる。

つまりルールは「首の骨はこう、背中の骨はこう、腰の骨はこうやってまっすぐにしましょう」で、作法はたった一つ「鼻を上に向けましょう」というものです。

また、鼻が下を向いていると人はマイナス思考になり、鬱になりやすい「弱い状態」になります。

逆に鼻が上を向いている人は強くなり、鼻の位置で人生が180度変わることもあるくらいです。

従って、ジュガでは経験の浅い方にいきなり難解で複雑な大量のルールを押し付けるのではなく、まず作法として「鼻を上に向けましょう」という話をしています。

そんなジュガの作法で最も大事な、根幹を成すポイントが「ラクをすること」です。

歯を食いしばったり、目をぎゅっと瞑ったりしなくてはいけないようなきついことや痛いことをせず、自分が楽にできる範囲でやる。

一見体を動かすジュガで矛盾しているようにも聞こえますが、この矛盾を突き詰めて追及することで不思議と体がどんどんサスティナブルに動かせるようになります。

この作法の追求を繰り返すことでジュガがジュガとして成立し、体に「ジュガの魔法」がかかります。

ウエストがくびれたり、ヒップラインが綺麗になったり、人によっては身体の痛みが治まったという方もいます。

なぜならジュガは「ラクに可動域を広げる」からです。

けがをしないギリギリの部分で手を動かすと、自分の体の限界可動域が1ミリ伸びる。

「無理して3センチ伸ばす」のではなく、「ラクして1ミリ伸ばす」、これを追求するのがジュガの最も重要な作法です。

終わった頃には無理して3センチ伸ばした人に比べ、何倍も色々な効果を実感できるようになっているでしょう。

ルールと作法はしばしば混同したり、どれがルールでどれが作法か線引きに迷いがちですが、実は混同したままでも構いません。

なぜならあくまでもルールと作法は同じラインの延長線上にあり、「優先順位が違う」にすぎないからです。

人は優先順位が無いと方向に迷ってしまいます。

それを正しく導くための「方向」が作法、「細かい道順」がルールです。

多少道を間違えても、方向さえ合っていれば大きく道を外れることはありません。

逆に道順を正しく覚えていれば方向を間違えることはありません。

つまり「どっちでもいい」のですが、やはりいきなり細かい道順を覚えるのは大変だから、ジュガでは緩い「作法」という方向性を決めて皆さんにお伝えしています。

関連記事

PAGE TOP